ソーラー・インバータなどエネルギー効率の良い低価格の産業用アプリケーション向け従来品に比べ性能が2倍に向上し開発期間が半分に短縮できる固定小数点デジタル・シグナル・コントローラ3製品

　日本テキサス・インスツルメンツは、固定小数点デジタル・シグナル・コントローラ（ＤＳＣ）「ＴＭＳ３２０Ｆ２８２ｘファミリー」（Ｆ２８２ｘ）を発表した。現在、サンプル出荷中で、量産出荷は第２四半期を予定している。

　新製品は、Ｆ２８２３５、Ｆ２８２３４、Ｆ２８２３２の３製品があり、同社が浮動小数点ＤＳＣで培った実績をベースに、これまでのＤＳＣに比べて性能が２倍に向上し、開発期間が半分に短縮できる。

　Ｆ２８２ｘは１５０メガヘルツで動作し、現行のＦ２８３ｘと１００％のコード互換性とピン互換性を確保しており、同じ開発ツールでのプログラミングが可能だ。

　また、コストメリットに優れた固定小数点アーキテクチャでありながら、浮動小数点デバイスならではのソフトウエア開発のしやすさを兼ね備えており、アルゴリズムの再コンパイルを数分で完了することができる。主な用途はサーボ・コントローラ、ソーラー・インバータ、風力タービンなどエネルギー効率の良い低価格の産業用アプリケーションなど、環境に配慮した制御機器を迅速かつ低コストで開発できる。