欧州および北米の地上デジタル・アナログ両放送あるいは中国・欧州のデジタルケーブルTVに1つの筐体で対応するためグローバルで共通デザインのセット開発が可能となる地上デジタル放送用TVチューナ「TDAシリーズ」

　アルプス電気は１３日、欧州および北米の地上デジタル・アナログ両放送に一つの筐体で対応する地上デジタル放送用ＴＶチューナ「ＴＤＡシリーズ」を開発、今月からサンプル出荷を開始した。同シリーズの中で、中国や欧州のデジタルケーブルＴＶに対応した製品もラインアップしている。

　サンプル価格は５２５０円（税込み）。通信デバイス事業部相馬工場（福島県相馬市）で、４月から月産４０万個の量産を予定している。

　新製品は、独自の高周波回路技術と高密度実装技術により、一つの筐体で欧州および北米の地上デジタル・アナログ両放送への対応品とともに、中国や欧州のデジタルケーブルＴＶ放送への対応品をラインアップしたもの。

　欧州、北米、中国の異なる放送規格や異なる取り付け形状に対応しながら、筐体サイズを同一（縦５３.０×幅３８.０×高さ１３.０ミリメートル）とした。各地域に合った放送規格のチューナを搭載すれば、グローバルで共通デザインのセット開発ができ、セットの設計自由度向上に貢献する。

　筐体の密閉度向上により、チューナから発生するノイズを抑制するとともに、セット製品内に実装される他部品から発生したノイズの耐ノイズ特性を向上。さらに、独自の回路技術により下隣接トラップを組み込むことでチューナ内のノイズを低減し、地上アナログ放送の受信性能を高めた。

　取り付け形状は立形、伏形（アンテナ端子左／右）、天面出しの４種類。電源電圧は５Ｖ単一。用途は薄型ＴＶ、ＳＴＢ、ＤＶＤレコーダなどとなっている。