周波数温度安定度は維持しGPSレシーバの受信感度改善に効果のある出力周波数信号の位相ノイズを改善したGPS機器向けに最適化した小型高精度3225サイズと2520サイズのSMD温度補償水晶発振子

　大真空は、ＧＰＳ機器向けに最適化した小型高精度ＳＭＤ温度補償水晶発振器を開発、サンプル供給を開始した。

　３２２５サイズのＳＭＤ　ＴＣＸＯ　ＤＳＢ３２１ＳＤＡと、２５２０サイズの同ＤＳＢ２２１ＳＤＡの２種。サンプル単価はいずれも1000円。６月から月１００万個で量産を開始する。

　新製品は、周波数温度安定度（周波数温度偏差プラスマイナス０.５×マイナス６１０／マイナス３０度―プラス８５度Ｃ）は維持し、ＧＰＳレシーバの受信感度改善に効果のある出力周波数信号の位相ノイズを、従来比でマイナス５ｄＢｃ／ヘルツ改善（１０ヘルツ離調時、１６.３６９メガヘルツの場合）。受信性能に影響を与える高次のハーモニクスも低減した。

　電源電圧はプラス１.７―プラス３.６Ｖ範囲の任意の電圧で動作可能。レシーバに使用されるＩＣのトレンドである動作電圧の低電圧化にも対応している。

　オプションでスタンバイ機能を設定。周辺回路からのスタンバイ信号に連動し、ＴＣＸＯに供給される電源電圧を遮断してパワーダウンする。外部のパワー制御デバイスも不要となり、回路の小型化、部品点数の削減に貢献する。

　ＤＳＢ３２１ＳＤＡは３.２×２.５×０.９ミリ、０.００７２ＣＣ、重さ０.０３グラム。同２２１ＳＤＡは２.５×２.０×０.８ミリ、０.００４５ＣＣ、重さ０.０２グラム。防湿梱包管理が不要なシングルパッケージ構造を採用している。完全鉛フリー。