CMOSプロセスの内蔵ICの低リーク電流化と水晶一体構造のメリットを生かして水晶振動子と発信回路の組合せを最適化することで従来品に比べ約30％の削減となる消費電流200ナノAを実現したリアルタイムクロックモジュール「RX-8571シリーズ」

　エプソントヨコムは、低消費電流を実現したリアルタイムクロックモジュール「ＲＸ―８５７１シリーズ」＝写真＝を商品化した。サンプル価格は９００円。

　この製品は、ＣＭＯＳプロセスをベースとした内蔵ＩＣの低リーク電流化に加え、水晶一体構造のメリットを生かして水晶振動子と発振回路との組み合わせを最適化することによって、従来品と比べ約３０％の削減となる消費電流２００ナノＡを実現した。

　アラーム付きカレンダー機能のほか、１２８ビットＲＡＭ、６万5000時間対応タイマー、電源低下検出、アウトプットイネーブル付き３２.７６８キロヘルツ出力など、豊富な機能を装備しながら超低消費電流化したもの。

　さらに、ＱＭＥＭＳ技術により開発した音叉型水晶振動子を内蔵することで、３.６×２.８×１.２ミリメートルという小型化を実現したＬＣパッケージをはじめ、ＮＢ（６.３×５×１.３ミリメートル）、ＳＡ（１０.１×７.４×３.２ミリメートル）の３タイプをラインアップした。

　計時動作電源電圧は１.３―５.５Ｖ。周波数精度は５プラスマイナス２３×マイナス６１０。

　バッテリ内蔵製品の長寿命化や、電源バックアップ時のコンデンサや電池容量削減による効率化、省スペース化に貢献する。