雷サージ耐量6KVに強化し、高調波電流対策を施したAC―DCフロントエンド機能と、DC―DCバックエンドコンバータ機能を超薄型のパワーモジュールで実現したAC―DCパワーモジュール「PFEシリーズ」

　ＴＤＫグループのデンセイ・ラムダは、ＡＣ―ＤＣパワーモジュール「ＰＦＥシリーズ」のラインアップを再編する。既に高機能モデルとして「ＰＦＥ５００」を開発しているが、加えて、通信向け仕様を強化した基本機能搭載モデルを「ＰＦＥ―Ｓ」と名称変更し、きょう１６日から発売する。

　「ＰＦＥ―Ｓ」は、雷サージの耐量が従来、ノーマルモード２.４ＫＶ、コモンモード４.４ＫＶだったものを、アプリケーションによって、ノーマル、コモンの両モードとも６ＫＶまで対応できるように設計した。

　出力電圧は１２Ｖ、２８Ｖ、４８Ｖ。出力電力は３００Ｗ（表示準価格＝２万円）、５００Ｗ（同２万4000円）、７００Ｗ（同２万8000円）。

　同シリーズは、高調波電流対策を施したＡＣ―ＤＣフロントエンド機能と、ＤＣ―ＤＣバックエンドコンバータ機能を超薄型のパワーモジュールで実現したもの。

　情報通信機器、計測機器、工作機械、半導体製造装置などの産業機器分野における電源設計に対し、柔軟に対応できる点が特徴。

　今回、雷サージ耐量を強化したことで、特に基地局などの屋外で使用する通信分野での電源としての需要増に期待する。