電力量計コア、8051マイクロコントローラなどを集積したシングルチップの電力量計IC「ADE5169」と「ADE5569」

　アナログ・デバイセズ（ＡＤＩ）は、シングルチップの電力量計ＩＣ「ＡＤＥ５１６９」と「ＡＤＥ５５６９」を発表した。

　現在、サンプル出荷中で、量産は９月の予定。価格は３.４９ドル（米国における1000個受注時の参考価格）となっている。

　新製品は、実績のある電力量計測コア、８０５１マイクロコントローラ、コントラスト付きＬＣＤドライバー、フル・ハードウエアＲＴＣ（リアルタイム・クロック）、２個のＵＡＲＴ（汎用非同期送受信回路）、およびバッテリ・マネジメント機能を集積している。

　また、複数のディスクリートＩＣを１個のＳｏＣで置き換えるだけでなく、競合製品の半分に満たない消費電力で、正確な時間管理、温度変化のセンシング、ＬＣＤ読み出しなどの必要なシステムを実行できる。

　低電流消費は、バッテリ・マネジメント技術との組み合わせで実現しており、他の電力量計ＳｏＣと比べてＬＣＤ表示をしながら電力消費を５０％も低減する。　この技術により、停電時でもメーターで複数のＬＣＤ画面を実行し、実際の温度測定や正確な時間管理を続行することができる。これらの機能は、マイクロコントローラがスリープ・モードの場合でも実行可能だ。

　ＡＤＥ５１６９は、盗電などの検出用と課金用の２つの電流入力を提供する。パッケージは、６４ピンＬＱＦＰで供給される。