高速移動時の安定受信特性に優れたOFDM復調の機能を統合したワンセグ放送受信用ワンチップLSI「ML7147」

　ＯＫＩ（沖電気工業）は、佐鳥電機と共同で高感度なチューナと独自アルゴリズムにより、高速移動時の安定受信特性に優れたＯＦＤＭ復調の機能を統合し、小型・低消費電力を実現したワンセグ放送受信用ワンチップＬＳＩ「ＭＬ７１４７」を開発、１２日からサンプル出荷を開始した。

　新製品は、ＲＦチューナ部・ＯＦＤＭ復調部・誤り訂正符号部をワンチップに集積し、地上デジタルテレビ放送の伝送方式の規格であるＡＲＩＢＥ　ＳＴＤ―Ｂ３１に準拠したＬＳＩ。

　従来、ＲＦチューナＩＣとＯＦＤＭ復調ＬＳＩの２チップで構成していたワンセグ放送受信システムのフロントエンド部をワンチップに統合。これにより、実装面積や部品点数が削減され、システムコストの低減を図ることができる。

　また、新規に開発したＲＦ回路で、優れた受信感度を実現するとともに、同社独自のアルゴリズムを採用したＯＦＤＭ復調機能により、高速移動時にも快適なテレビ視聴が可能となっている。

　パッケージは、業界最小サイズのＷ―ＣＳＰに加え、車載用途で使いやすいＱＦＮパッケージで供給される。