携帯機器や表示システム機器などに最適なアプリケーションプロセッサ「SIC33L17」

　セイコーエプソンは、電子辞書などの携帯機器やオペレーションパネル、表示システム機器に最適なアプリケーションプロセッサ「Ｓ１Ｃ３３Ｌ１７」を開発、サンプル出荷を開始した。価格は１４５８円（税別）。８月から量産出荷を開始する。

　 新製品は、カラーＬＣＤ制御回路、ＵＳＢ２.０デバイス、Ａ/Ｄコンバータ、メディアインターフェイス、ＳＤＲＡＭインターフェイス、ＮＡＮＤフラッシュインターフェイスなどを搭載した１チップソリューション製品となっている。

　 従来品と比較して、動作周波数が６６メガヘルツと１０％アップしてさらなる高速処理が可能となり、カラーＬＣＤ制御回路では、ＴＦＴ液晶への対応が１２ビット（４千色）カラーから１６ビットカラー（６万４千色）に強化されている。

　 また、外部インターフェイスも１６ビットの入力チャンネルのみから、１６/２４ビットの入出力チャンネルに強化し、入出力チャンネルに対し、１６、２４ビットの分解能を選択可能とした。

　 さらに出力モードとして、ステレオ、モノラル、ミュートをサポートしている。ハードウエアによるマルチウインドウ機能などのアクセラレータを搭載し、最小限の開発負荷で高い描画性能を実現できる。

　 パッケージは、ベアチップ、ＴＱＦＰおよびＢＧＡで供給し、量産時は月産１００万個を見込んでいる。