業務用機器向け高い視認性と低消費電力を両立させた透過型液晶モジュール「Blanview液晶」

　カシオ計算機は、ハンディターミナルなどの業務用機器向けに、屋内外を問わず高い視認性と低消費電力を両立させた透過型液晶モジュール「Ｂｌａｎｖｉｅｗ（ブランビュー）液晶」を開発。７月から順次サンプル出荷を開始する。

　同商品は、同社独自のＨＡＳＴ（ハイパー・アモルファス・シリコンＴＦＴ）技術に基づく。カラーバランスの最適化を図り、画面の白さを追求するとともに、光の透過率を従来の約１.３倍に高め、バックライトの消費電力を屋内では従来の透過型液晶の約２分の１（半透過型の約３分の１）に抑えた。省電力でありながら視認性を犠牲にすることなく、白い画面に文字をはっきりと表示できる。また、外光を効率よくパネル内に取り込む構造を採用することで、日中の屋内ではバックライトなしでも高い視認性を実現している。

　ラインアップは、縦型２.７／３.５型、横型は３.５／４.１／５.０／５.７／６.５型をそろえる。階調・表示色数は６ビットで２６万色、８ビットでは１６７７万色の選択が可能。視野角は上下左右１６０度。