自動車エンジン制御向け200メガヘルツの高速、2.5ギガバイトの高速・大容量フラッシュメモリー内蔵のSHマイコン「SH72544R」

　ルネサス　テクノロジは、自動車のエンジンやトランスミッションなどの制御向けに、２００メガヘルツの高速動作、２.５メガバイトの高速、大容量フラッシュメモリーを内蔵したＳｕｐｅｒＨファミリーマイコン「ＳＨ７２５４４Ｒ」を開発、きょう８日からサンプル出荷を開始する。サンプル価格は９８００円。０９年６月から月７千個で生産を開始し、１２年６月には同８０万個を予定している。

　新製品は、スーパースカラ方式とハーバードアーキテクチャを採用した高性能ＣＰＵコアＳＨ―２Ａを搭載し、２００メガヘルツ動作時で４００ＭＩＰＳの高処理性能を実現している。これにより、エンジンやトランスミッションの、よりキメ細やかで高度なリアルタイム制御を実現できる。

　また、９０ナノメートルプロセスによる大容量のフラッシュメモリーを搭載し、環境温度が１２５度Ｃで、２００メガヘルツ動作時でも９００ｍＷ以下と低消費電力を実現している。

　さらに２.５メガバイトの大容量フラッシュメモリーは、キメ細やかで高精度の制御を行うために、大規模化しているプログラムの収容が可能だ。加えて、データ格納用途向けにＥＥＰＲＯＭと同等機能のフラッシュメモリーを１２８キロバイト内蔵している。このメモリーを活用することで、データ格納用の外付けメモリーが不要となる。

　パッケージは、２１ミリメートル角の２７２ピンＰ―ＢＧＡで供給される。