ポータブル機器の録音再生に最適な16ビットモノラルオーディオCODEC　LSI「ML26123」

　ＯＫＩ（沖電気工業）は、ポータブル機器の録音再生に最適な１６ビットモノラルオーディオＣＯＤＥＣ（コーデック）ＬＳＩ「ＭＬ２６１２３」のサンプル出荷を７日から開始した。量産出荷は１０月から始める。

　同ＬＳＩは、劣悪な電源環境でも安定した録音・再生を実現するために、コーデック部の電源用にオンチップレギュレータを搭載している。これにより、電源電圧変動除去比率（ＰＳＲＲ）を９０デシベル以上と大幅に改善し、電源回路や周辺部品によるノイズに影響されることなく、安定したオーディオ性能を発揮させることができる。

　また、コンポジット信号出力用ビデオアンプを搭載している。通常、ビデオアンプの出力端子にはＬＳＩより大きな外付けコンデンサが必要だが、このＬＳＩでは不要としており、機器のコストダウンと実装面積の低減が可能となる。

　さらに、デジタルマイクを接続できるインターフェイス回路を搭載している。

　同ＬＳＩには、５バンドノイズ除去ノッチフィルターと５バンドプログラマブルイコライザ、および風切り音除去用ハイパスフィルターを搭載しており、ポータブル機器で高音質な録音が実現できる。

　パッケージは、同社の超小型パッケージ技術であるＷ―ＣＳＰを採用しており、２.５６×２.４６ミリメートルの超小型パッケージを実現した。５×５ミリメートルの３２ピンＱＦＮパッケージも用意している。