1チャンネル当たりの出力1.7Wフィルターレスで音量と明瞭度向上機能を持つステレオクラスDオーディオアンプ「TPA2016D2」

　日本テキサス・インスツルメンツ（日本ＴＩ）は、１チャンネル当たりの出力が１.７Ｗ（８Ω負荷時）、フィルターレスで、音量および明瞭度を向上させる機能を持つステレオクラスＤオーディオアンプ「ＴＰＡ２０１６Ｄ２」＝写真＝を発表した。現在、量産出荷中で、価格は１.６０ドル（1000個受注時の参考価格）。

　新製品は、プログラマブルのＤＲＣ（ダイナミックレンジ圧縮）機能を内蔵しており、スピーカ保護のほか、波形のクリッピングおよび歪みを防止すると同時に、オーディオ信号レベルを希望する音量に自動調整する機能を持っている。

　また、このＤＲＣ機能は、　２ＩＣデジタル・バス機能経由で設定できることから、オーディオシステムの性能を最適化するための設計パラメータを簡単に規定できる柔軟性を提供する。

　例えば、マイナス２８デシベル―プラス３０デシベルの間でゲインを設定できるほか、アタック／ホールド／リリース時間、圧縮比、雑音のスレッシュホールド値などの各パラメータを設定できる。

　パッケージは、２.２ミリメートル角のＮａｎｏＦｒｅｅＷＣＳＰで供給される。