業界初の完全絶縁シングルチップ・パッケージ表面実装RS-232トランシーバ「ADM3251E」

　アナログ・デバイセズ（ＡＤＩ）は、同社のインターフェイス製品を拡張して、絶縁電源を供給するためのＤＣ―ＤＣコンバータを集積した業界初の完全絶縁シングル・パッケージ表面実装ＲＳ―２３２トランシーバ「ＡＤＭ３２５１Ｅ」を発表した。現在、量産出荷中で、価格は２.９９ドル（1000個受注時の参考価格）。

　新製品は、同社のｉＣｏｕｐｌｅｒとｉｓｏＰｏｗｅｒアイソレーション・テクノロジーを組み込むことで、データ線と電源線の両方の完全絶縁を実現した初めての表面実装ＲＳ―２３２トランシーバで、ラインドライバー、ラインレシーバ、発振器、整流器、レギュレータ、電圧ダブラー、電圧インバータ、トランスの集積により、データ線と電源線の両方をオンチップで接続するシングルチップ・ソリューション。

　ＲＳ―２３２トランシーバは、絶縁定格が２.５キロＶで、ＵＬ１５７７とＤＩＮ　ＶＤＥ０８８４―１０をはじめとする業界標準の絶縁規制に準拠しており、ビル空調システムの絶縁されたＲＳ―２３２診断データ・ポート、産業用オートメーション、制御アプリケーション、ＰＯＳ機器、通信機器、医用機器など、雑音の多い厳しい動作環境で要求される堅牢性レベルを満たす。

　また、表面実装パッケージにより、これまでのＩＣと比較して基板面積を４５％縮小している。

　パッケージは、鉛フリーの１３×１０.５６ミリメートルの２０ピンＷＳＯＩＣで供給される。