小型携帯機器向け静電容量センサータッチコントロール「TC200シリーズ」

　日本航空電子工業はこのほど、小型携帯機器向けに、タッチセンサーで多様なアプリケーションを操作できる静電容量センサータッチコントロール「ＴＣ２００シリーズ」の受注活動を開始した。

　同センサーは、顧客の仕様に合わせて設計・開発するカスタム対応製品で、搭載機器のデザインに応じて操作感度やサイズを最適化する。センサー電極と検出回路は基板上に形成されるため、組み込む機器の筐体裏面への実装が可能で、筐体の厚みや加飾に合わせてセンサー電極を構成し、快適な操作感を実現する。

　検出回路は１チップの専用コントローラで構成され、出力データは、汎用シリアルインターフェイス（２ＩＣまたはＳＰＩ）やＧＰＩＯで出力される。このコントローラでＬＥＤ制御を用い、イルミネーション機能を追加することもできる。光学設計を行い、導光板と組み合わせた薄型センサーモジュール構成にも対応している。

　現行仕様ではボタン操作とスライダ操作に対応し、今後、２次元パッド機能などを追加する予定。

　小型携帯機器に搭載されるアプリケーションは一段と多様化し、操作部のスイッチにも小型・薄型化に加えて多機能化が求められている。操作感でユーザーに楽しさ・面白さを与えることも重要視され、軽く触れることで操作を行うタッチセンサーへのニーズが高まっている。

　同社はこうしたニーズに対応し、軽タッチで操作できるタッチセンサー開発を進めており、軽く触れただけで入力可能な接点方式のタッチコントロール「ＴＣ１１０シリーズ」に加え、今回、静電容量センサータッチコントロール「ＴＣ２００シリーズ」を開発、軽タッチセンサーバリエーションを拡充したもの。

　適用市場は携帯電話、ＤＳＣ。最小受注数量は総ロット１０万個。販売計画は年間１００万個。動作電圧範囲２.８―５.０Ｖ。消費電流１.６ｍＡ（ＴＹＰ）ＶＤＤ＝２.８Ｖ時。