電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
9月8日080908_01 サンケン電気 半導体素子 ディスクリート 一般産業用

インバータ回路向け高品質なGaN(窒化ガリウム)結晶のノーマリオフ型GaNFET


 サンケン電気は、高品質なGaN(窒化ガリウム)結晶をシリコン基板上に厚く成長させる独自の成長技術と新デバイス構造の採用により、ノーマリオフ型GaNFETを開発、これを用い、業界で初めてインバータ回路における実機動作に成功した。

 今後、さらに低オン抵抗、高耐圧や高信頼性などの性能向上と応用技術の開発を進め、早期の製品化を目指す。

 GaNは、素材に電圧を印加したときに絶縁破壊を起こす最大電界強度「絶縁破壊電界強度」がシリコンに比べ約10倍と高く、高耐圧の次世代パワーデバイス材料として期待されているが、GaN使用のデバイス基板は非常に高価で製品の低コスト化が難しい。

 そこで同社は、シリコン基板に絶縁層を組み込む独自の成長技術、基板に掘り込みを入れ、バリア金属と2次元電子ガスを直接接触させる新しい構造を採用、ノーマリオフ型の超低損失・高耐圧(800V)のGaNFETを開発した。

 同時に、800VのGaN・SBD(ショットキー・バリア・ダイオード)も開発、PFC(力率改善)回路の実機動作にも成功している。

 新デバイスの主な用途は、大型FPD・TV、スイッチング電源、インバータ、無停電電源装置、電気自動車、ハイブリッド車などとなっている。

 同社は、30日から千葉市の幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2008」に出展後、特定ユーザーへ試作品をサンプル出荷、評価を経て(6インチウエハーラインによる)量産開始時期を探る。

 ▽ノーマリオフ型=ゲートに電圧を印加していないときに電流が流れない半導体素子。逆に電流が流れる素子がノーマリオン型。


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