USBポートなどを電源とした充電機能を提供するバッテリ充電管理用IC「bq24150」

　日本テキサス・インスツルメンツ（日本ＴＩ）は、ＡＣアダプタ、またはＵＳＢポートを電源とした充電機能を提供するバッテリ充電管理用ＩＣ「ｂｑ２４１５０」＝写真＝を発表した。

　1000個受注時の単価は２ドル（参考価格）で、量産出荷している。

　新製品は、スイッチング周波数３メガヘルツの同期整流型ＰＷＭ（パルス幅変調）降圧ＤＣ―ＤＣコンバータを採用することで充電時間の短縮、消費電力の低減が図られている。

　さらに、必要な外付け部品が１マイクロＨ（ヘンリー）のインダクタと数個の小型コンデンサで済むことから、代表的なリニア構成充電回路に比較して実装面積の半減が可能だ。

　ＵＳＢチャージ標準規格に準拠しており、最高９００ｍＡのバッテリ充電電流をサポートするとともに、最高９２％のピーク効率を実現できる性能を持つ。

　また、ｍｉｎｉ―ＵＳＢポートに接続された各種アクセサリに電源電圧を供給するリバース・ブーストＵＳＢ　Ｏｎ―ｔｈｅ―Ｇｏ（ＯＴＧ）モードも備えており、接続機器へ５Ｖを供給するための別部品は不要となっている。

　パッケージは２ミリメートル角の２０ボール　チップ・スケール・パッケージで供給される。