ブルートゥース向け1005サイズで厚さ0.3ミリの2.4ギガヘルツバンドパスフィルター

　ＴＤＫは２５日、薄膜技術を用いて１００５サイズで厚さ０.３ミリメートルと世界最小を実現した２.４ギガヘルツ帯用バンドパスフィルター（ＢＰＦ）を開発、０９年１月から当初、月間１００万個の生産能力で生産を開始すると発表した。サンプル価格は１００円。

　新製品は、ブルートゥースのモジュールおよび同対応製品向けに開発した。ＨＤＤ用磁気ヘッドで培った最先端の薄膜技術を応用し、セラミックサブストレート上に銅線、絶縁体、誘電体を薄膜形成し、三つの共振器から成る３段のＢＰＦを１×０.５×０.３ミリメートルサイズで実現した。

　また、内部の設計の適正化によって高Ｑを確保し、低損失化を推進した。

　ＲｏＨＳ指令をはじめ、環境対応の設計となっている。

　ブルートゥース用ＢＰＦは、これまでＬＴＣＣ（低温焼結セラミック基板）技術を用いた積層チップタイプが主流だった。

　同社が開発した新製品は特性を維持して、特に薄型化し、モジュールの小型、低背に寄与することができるもの。