電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
10月3日081003_01 米アクロニクス 半導体集積回路 汎用リニアIC 一般産業用

動作速度1.5ギガヘルツの世界最速FPGA



 米アクロニクスセミコンダクター社(カリフォルニア州サンノゼ)は、動作速度1.5ギガヘルツを誇る世界最速のFPGA製品「Speedsterファミリ・SPD60」の出荷を開始したと発表した。都内で会見した同社のジョン・ロフトン・ホルト会長兼CEOは「新製品は従来のFPGAと競合することはなく、これまでFPGAを使いたいがFPGAでは性能が足りず、仕方なくASICで解決していた分野に対し提案していく」とし、新製品は高速性能が必要だが1千から1万台程度の中小規模の量産にとどまる機器を狙って拡販を行う。

 新製品の最大の特徴は、1.5ギガヘルツというFPGAでは世界最速動作。同社独自の「picoPIPEアクセラレータ技術」により、FPGAファブリックを通じたデータ移動速度を高めることに成功した。

 同技術は、グローバルなクロックは存在せず、単純なハンドシェークプロトコルを使用してデータフローを効率的に制御することで性能を大きく改善する。

 独自技術を導入したFPGAだが「ユーザーの使い勝手を重視し、従来型のFPGAツールを使用できる点もSpeedsterファミリの特徴」とし、メンターグラフィックス、シンプリシティ(シノプシス)などのツールを活用することができる。

 同ファミリの第1弾製品であるSPD60は10.5ギガbps20レーン、5ギガbps8レーンの計28レーンのSerDes、1066メガbpsDDR2/DDR3コントローラなどを搭載した。ロジック容量(ASIC換算)は100万ゲートとなっている。

 今後、同社では第2弾製品として大容量品、第3弾として低価格品を、65ナノプロセスを使用するSpeedsterファミリとして半年以内に発売する予定だ。

 日本法人の鈴木英一代表取締役は「テレコミュニケーションやネットワーキング、テスター、計測器、医療機器などをターゲットアプリケーションとして、販売代理店を通じた拡販活動を実施していく」と語った。

 なお、共信テクノソニック、丸紅情報システムズが同社の正規販売代理店となっている。


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