不揮発性SRAMとプログラマブルシステムを1チップ上に統合した「PSoCNV」ファミリー

　米サイプレスセミコンダは、不揮発性ＳＲＡＭ（ｎｖＳＲＡＭ）とプログラマブルシステムを１チップ上に統合した新製品「ＰＳｏＣＮＶ」ファミリーを日本市場で拡販する。

　 同ファミリーのうち、３.３Ｖの「ＣＹ８ＣＮＰ１０Ｐ」デバイス（１０ピンＴＱＦＰパッケージ）はサンプル出荷中で、０８年第４四半期（１０―１２月）からの量産開始を予定している。

　 ＳＲＡＭＮＶは同社の主力製品で、周辺回路を自在にプログラムできる８ビットマイコン搭載の「ＰＳｏＣ」と不揮発性ＳＲＡＭ技術を結合した。センサー、アナログ入力およびデジタル入力からの連続したデータロギング、電源が落ちてもデータ保持を必要とするアプリケーションが対象。

　 ＰＳｏＣＮＶファミリーのデータロギング機能によってフィールド診断や障害モード分析が可能となり、ユーザーの問題を素早く診断し、システムのダウンタイムを短縮する。２０年のデータ保持能力を持つ。

　 「ＰＳｏＣＮＶファミリーは、マイコンと不揮発性ＳＲＡＭを統合化した。製品開発時間の短縮化が進む今日、大きな利益を顧客に提供できる」（日本サイプレス・吉澤仁マーケティング/応用技術本部長）。