電子機器の開発を簡素化する4チャンネル内蔵のビデオ・アンプ2品種

　日本テキサス・インスツルメンツ（日本ＴＩ）は、高い柔軟性を備え、高エネルギー効率のコンシューマ向け電子機器の開発を簡素化する４チャンネル内蔵のビデオ・アンプ「ＴＨＳ７３７４」と「ＴＨＳ７３７５」を発表した。現在、出荷中で、1000個受注時の参考価格はともに０.５５ドル。

　新製品は、２.８５―５.５Ｖと広い電源電圧範囲をサポートし、４チャンネル全体で３.３Ｖ動作時に９.６ｍＡ、５Ｖ動作時の静止電流は１０ｍＡとなっている。さらに、パワーダウン時には０.１マイクロＡまで低減できる。

　これらにより、ＳＴＢ（セットトップ・ボックス）、ＰＶＲ（パーソナルビデオ・レコーダ）、ＤＶＲ（デジタルビデオ・レコーダ）などでＥＮＥＲＧＹ　ＳＴＡＲ規格に準拠した製品の開発に貢献する。

　両デバイスは、ＤＡコンバータの再生フィルターまたはＡＤコンバータのアンチシェアリング・フィルターとして使用される６次の９.５メガヘルツパターワース・フィルターを内蔵し、高品質のアナログ・ビデオ出力または入力を提供できる高い柔軟性を備えている。

　パッケージは、ＲｏＨＳに適合する鉛フリーおよびグリーン準拠の１４ピンＴＳＳＯＰとなっている。