2.4ギガ帯ワイヤレス・アプリ向けRFレンジ・エクステンダ「CC2590」

　日本テキサス・インスツルメンツ（日本ＴＩ）は、ＺｉｇＢｅｅネットワーク、ワイヤレスセンサー・ネットワーク、工業用およびコンシューマ機器、オーディオ機器などの２.４ギガヘルツ帯のワイヤレス・アプリケーション向けに、高集積度で高いコスト効率を提供するＲＦ（高周波）レンジ・エクステンダ「ＣＣ２５９０」を発表した。現在、量産出荷中で、１千個受注時の参考価格は２.２５ドル。

　 ＣＣ２５９０は、出力電力をプラス１２デイビーエム（ｄＢｍ、代表値）まで改善するパワーアンプと受信部の感度をプラス６デシベル改善する低雑音アンプを内蔵したことで、見通し経路における伝送距離を最高８倍まで延長できる。

　 また、パワーアンプと低雑音アンプのほかに、スイッチ、ＲＦ信号の整合回路、インダクタ、バランなどを内蔵しているため、機器の設計を簡素化するとともに、非常に少ない外付け部品点数で高出力のワイヤレス・ソリューションを開発できる。パッケージは、４ミリメートル角の１６ピンＱＦＮで供給される。

　 評価モジュールキット「ＣＣ２５９０ＥＭＫ」は９９ドル（参考価格）で供給される。