自動車の安全運転システム制御用32ビットフラッシュ内蔵マイコン「SH74504/74513」

　ルネサス　テクノロジは、自動車の予防安全に必要な運転支援システムの制御向けに、高性能化した３２ビットフラッシュメモリー内蔵マイコン「ＳＨ７４５０４」と「ＳＨ７４５１３」を製品化、０９年２月からサンプル出荷を開始する。

　 サンプル価格は、それぞれ１万５千円と１万４千円となっている。１０年８月から月１万個で生産を開始し、１１年８月には同１０万個を予定している。

　 ２製品は、同社のＳｕｐｅｒＨファミリーの最上位ＣＰＵコアＳＨ―４Ａを搭載、このＣＰＵは９０ナノメートルプロセスの採用により、フラッシュメモリー内蔵マイコンでは業界最高速の２４０メガヘルツ動作と２メガバイトのフラッシュメモリー（ＳＨ７４５１３は１.５メガバイト）、５１２キロバイトのＳＲＡＭを内蔵するなど内蔵メモリーの大容量化を実現している。

　 また、運転支援システムなどで求められる高温環境での動作に対応し、マイナス４０度―プラス１２５度Ｃと広い動作周囲温度を実現している。

　 これらにより、障害検知や危険回避のための大容量センシングデータなどを高速でキメ細やかに処理でき、運転支援システムの高性能化が図られる。

　 さらに、車載用ネットワークのＣＡＮを５チャンネル内蔵しており、ＳＨ７４５０４は、ＦｌｅｘＲａｙを２チャンネル内蔵している。

　 パッケージは、従来品のＬＱＦＰよりも約３０％実装面積を削減した１７ミリメートル角の２９２ピンＢＧＡで供給される。