大型エアコン室外機用高効率DCファンモーター「MFE-60TVT」

　富士通ゼネラルは、従来機種に比べエネルギー変換効率が１０％アップした大型エアコン（冷房能力７―１８ｋＷ）室外機用の高効率ＤＣファンモーター「ＭＦＥ―６０ＴＶＴ」を開発した。

　 同社のエアコン用モーター生産会社・ＦＧＡ（タイ）で生産し、０９年１月から海外向け大型エアコン室外機に搭載する。

　 同社の大型エアコンを生産しているタイの生産子会社・ＦＧＴでは、ＤＣファンモーターを、日本や中国など国外から調達している。

　 今回の開発を機に、ＦＧＴに隣接するＦＧＡから調達することで、輸送時間の短縮、輸送コストの低減など生産効率が向上する。

　 同社は大型エアコン事業を強化しており、省エネ規制を先取りした高効率設計など、基幹技術の向上を図っている。既に発表した大型コンプレッサの内製化や、今回のＤＣファンモーター開発はそうした動きの一つ。

　 開発したＭＦＥ―６０ＴＶＴは、構造設計の最適化によるエネルギー変換効率アップに加え、設計段階から省資材対応にし、電磁鋼板１０％、銅線５０％を削減した。

　 ＦＧＡでは、開発した高効率ＤＣファンモーターを量産するため約２億２千万円を投資し、工場設備を充実させた。予定では、今月下旬から本格生産に入る。