自動車のパワートレイン制御向けフラッシュメモリ内蔵32ビットマイコン「SH72531」

　ルネサス　テクノロジは自動車のエンジンやトランスミッションなどのパワートレイン制御向けに、１.２５メガバイトのフラッシュメモリーを内蔵し、１２０メガヘルツの高速動作を保証した３２ビットマイコン「ＳＨ７２５３１」の製品化を発表した。

　きょう１９日から、サンプル出荷が開始される。量産は２０１０年３月から月産5000個で開始し、１３年３月には同３０万個を予定している。サンプル価格（税込み）は７８００円。

　フラッシュメモリー内蔵マイコンで世界トップシェアを誇る同社は、高性能ＣＰＵコア「ＳＨ―２Ａ」と、フラッシュマイコンでは最先端の９０ナノメートルプロセスを採用した最初の製品として、２.５メガバイトのフラッシュメモリーを内蔵、２００メガヘルツ動作の製品を既に発表している。

　新製品は、動作速度と内蔵メモリーの下位展開を図り、同時に消費電力の低減を狙ったもの。

　同製品は、２命令を同時に実行できるため、１２０メガヘルツ動作時に２４０ＭＩＰＳを実現でき、リアルタイム性に優れている。また、車載用を意識して、動作周囲温度マイナス４０度―プラス１２５度Ｃを保証している。

　電源電圧は３.３Ｖと５Ｖの２電源、消費電力は３５０ｍＷ以下。パッケージは２４ミリメートル角、１７６ピンＬＱＦＰ。