モバイルPC向け10ミリ角のWiMAXベースバンドLSI「MB86K23」

　富士通マイクロエレクトロニクス（岡田晴基社長）は、モバイルＰＣ向けＷｉＭＡＸベースバンドＬＳＩ「ＭＢ８６Ｋ２３」を開発、４月から全世界でサンプル出荷を開始する。

　 サンプル価格は２千円。販売目標は、２０１１年度末までに２５億円としている。新製品は、６５ナノメートルプロセス技術の採用で１０×１０ミリメートルと小型化し、同社従来品「ＭＢ８６Ｋ２１」に比べ約６０％のスペース削減を実現した。

　 ＲＦ・ＬＳＩ「ＭＢ８６Ｋ５２」や電源ＬＳＩ「ＭＢ３９Ｃ３１６」と組み合わせたチップセットの搭載により、世界最小レベル（２０×４０ミリメートル）のＷｉＭＡＸ・ＵＳＢアダプタを実現することができる。

　 ＷｉＭＡＸと無線ＬＡＮの両機能を搭載したＰＣＩ　Ｅｘｐｒｅｓｓ　Ｈａｒｆ―Ｍｉｎｉ　Ｃａｒｄ（３０×２６.８ミリメートル）も実現可能で、ＷｉＭＡＸと無線ＬＡＮを内蔵するモバイルＰＣの小型化に貢献する。

　 ６５ナノメートルプロセスで、動作時の消費電力もＭＢ８６Ｋ２１」比３６％削減できる。

　 ＭＢ８６Ｋ２３は、１６日からスペインのバルセロナで開催の「ＧＳＭＡモバイル・ワールド・コングレス２００９」に出展した。