電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
2月20日090220_01 STマイクロエレクトロニクス 半導体素子 ディスクリート 一般産業用

定格650Vで業界最高レベルの電力効率・密度、パワーMOSFET「MDmeshV」


 STマイクロエレクトロニクス(STM)は19日、低温時使用に配慮し、定格650Vで業界最高レベルの電力効率と電力密度を実現するパワーMOSFET「MDmeshV」を発表した。日本では低消費電力や小型化・省資源など今後、環境対応が強く求められる市場分野でのビジネス拡大を期待している。太陽光発電コンバータ向けを最優先に、ノートPCなどのスイッチング電源、照明機器、さらにはディスプレイといった幅広い省エネ関連用途で、09年後半からの本格的な売上げ増への貢献を計画している。

 STMは、パワー半導体をコア事業の一つとして重視。このデバイス分野では、エネルギー変換時の電力損失低減・高効率化、さらに世界的な新しいエネルギー規制への対応が大きな課題となっている。中でも、エネルギー効率の改善が競合他社製品との最重要ポイント。

 STMは、現行主流の「プレナー型」に対してドリフト領域で縦方向に一定の電界を分布、同耐圧ならば低い“オン抵抗”を得られる「スーパージャンクション型」(構造)を採用している。

 STMのMDmesh(マルチプル・ドレイン・メッシュ)技術による新製品MDmeshV(9品種)は、独自の深掘プロセスの導入によって、前世代のMDmeshU(04年に製品化)に比べ、単位面積当たりのオン抵抗が35%改善した。パッケージ当たり最小のオン抵抗も実現している。

 最初の製品「STP42N65M5」(33A)はTO―220パッケージに実装、オン抵抗は0.079Ω。

 「STx16N65M5」(12A)は既に量産に入っており、他の製品も4―6月にサンプル開始を予定している(量産は顧客の評価を経て2、3カ月後)。

 STMでは、12mΩを切る「MDmeshY」を10年に、さらにSiC(シリコン・カーバイト)品も12年の発表を目指し、製品化に取り組んでいるという。


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