2016サイズ、高さ0.75ミリ、温度補償型水晶発振器「KT2016シリーズ」

　京セラは、ＧＰＳ用途に対応した温度補償型水晶発振器（ＴＣＸＯ）としては世界最小クラス・最低背となる２.０×１.６×０.７５（ｍａｘ）ミリサイズを実現した「ＫＴ２０１６シリーズ」の量産を３月から開始する。

　 同社鹿児島国分工場で月産２００万個の規模で開始し、順次増産していく予定としている。

　 同シリーズは、ＧＰＳ用途に対応可能な周波数温度特性プラスマイナス０.５ｐｐｍの高精度ながら、従来製品のＫＴ２５２０シリーズに対して面積で３６％、体積で４０％削減の小型化を実現し、実装面積の省スペース化に貢献する。

　 同製品に用いるＩＣと水晶振動子とのマッチングのための独自のシミュレーション技術を確立し、低消費電流・低位相雑音を実現している。

　 機器全体での省電力化を図るため、従来の１.８Ｖから１.６８Ｖへの低電圧駆動対応とスタンバイ機能の内蔵により、待機時の消費電流１０μＡｔｙｐ．を実現した。

　 主な性能は、▽周波数範囲＝１３メガ―５２メガヘルツ　▽初期周波数偏差＝プラスマイナス２.０ｐｐｍ　Ｍａｘ/リフロー２回１時間後▽周波数温度特性＝プラスマイナス０.５ｐｐｍ/マイナス３０度―プラス８５度Ｃ▽動作温度範囲＝マイナス３０度―プラス８５度Ｃ▽動作電源電圧範囲＝１.６８―３.３Ｖ▽消費電流＝動作時：１.５ｍＡｍａｘ/＠２６メガヘルツ。スタンバイ時：１０μＡｍａｘ▽鉛フリー、ＲｏＨＳ指令対応。