電波プロダクトニュース



090303_05
 
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
3月3日090303_05 日本電気硝子 電子材料 電子材料 一般産業用

無研磨で世界最薄の厚さ30マイクロメートルを達成したガラス


 日本電気硝子は、厚さ30マイクロメートルの世界最薄ガラスの試作に成功した。液晶パネルのガラス基板と同様に溶融したガラスをそのまま薄く引いて薄板ガラスにする引き出し製造技術を用い、無研磨でガラス厚みを30マイクロメートルまで薄くした。1メートル幅のロール状のドラムで供給できる。

  ガラスの特徴である機密性、光の透過性に加え、無研磨なため表面が非常に平滑。しかも量産性の高いロール・ツー・ロール方式の製造プロセスによる生産が可能なことなどから薄膜形成の基板用途や有機フィルムとの複合部材としての用途が図れるとみて、リチウムイオン二次電池、太陽電池、有機EL素子など、フレキシブルガラス基板薄膜電子デバイスへの応用展開を期待している。

  2月23日には岩手大学工学研究科の馬場守教授と30マイクロメートル厚の無研磨ガラス基板上にRFスパッタ方式で薄膜リチウムイオン二次電池を作製することに成功したと発表している。

  井筒雄三社長は「無研磨で厚さ100マイクロメートルのガラスを昨年商業ベースに乗せ、50マイクロメートルまで試作できていた。今回さらに薄い30マイクロメートルまで無研磨 で試作でき、ガラスの応用範囲を広げられるとみている。いま、100社を超えるところが無研磨超薄板ガラスでコンタクトしてきている」と言う。


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