デジタル電源向け16ビットDSC　dsPIC33F「GSシリーズ」7品種

　米マイクロチップテクノロジーは、デジタル電源の急速な採用増に対応、１６ビットのデジタル・シグナル・コントローラ（ＤＳＣ）ｄｓＰＩＣ３３Ｆ“ＧＳシリーズ”７品種のサンプル出荷を開始した。

　 同社ＤＳＣの第２世代製品に当たり、フラッシュおよびＲＡＭメモリーを大容量化したスイッチング電源向け。

　 業界最小レベルのパッケージ（６ミリメートル角、１８―４４ピン）を採用し、第１世代ＳＭＰＳファミリーよりも大幅に価格を抑えながら最大２倍のパフォーマンスを実現している。

　 価格は２ドル未満（５千個注文時）。

　 同時に、この新製品をベースとしたＡＣ/ＤＣリファレンスデザインも発表、個々のアプリケーションに最適化した革新的なソリューションの開発をサポートする。

　 「ＧＳシリーズはデジタル電源の新時代を開くもの。このデバイスを用いたデジタル電源は価格、パフォーマンス、これまで以上の柔軟性により顧客のＩＰ資産化を支援する」（シュミット・ミトラ副社長兼高性能マイクロコントローラ製品部長）。

　 部品点数を２分の１から３分の１に削減、デジタル電源アプリケーションの拡大を可能にする。カー用ＨＩＤ、蛍光灯、ソリッドステート照明（ＬＥＤ）や大型サーバー向けなどの需要を期待。

　 日本法人（堀江康二社長）は１９９４年１０月に設立。丸紅情報システム、グローバル電子、ユニダックス、菱電商事など８社の販売代理店を通じ、大手グローバル企業を含む日本企業２千社以上とのビジネスを展開している。