電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
4月3日090403_01 ローム 半導体素子 光半導体 パソコン・OA機器・LAN用

高精細印字実現のLBプリンタ用ツインビーム赤外半導体レーザー「RLD2BPNK3」



 ロームは、温度特性を向上し高精細印字を実現したレーザープリンタ用ツインビーム赤外半導体レーザー「RLD2BPNK3」を開発し、2月からサンプル出荷を開始した。サンプル価格は2000円。印字速度を2倍にできるツインビームタイプで温度特性を向上し、安定した動作を実現。レーザープリンタの高速化、高精細化の要望に応えた。量産は中国・天津のローム半導体(中国)で、10年1月から月産能力50万個でスタートする。

 開発したツインビーム赤外半導体レーザー「RLD2BPNK3」は、クラッド層の材料をこれまでのアルミガリウムひ素(AlGaAs)から新材料に替えて高温動作時の活性層からのキャリアオーバーフローを大幅に抑制し、キャリアオーバーフローによる動作電流の増加を抑えた。これにより、ケース温度が25―60度Cに変化しても6mW時の動作電流変化量を他社従来品の33%から6%に抑えた。

 温度特性に優れているため、60度Cの高温動作時のドループ特性やサーマルクロストークといったレーザー出力変動も従来品を上回る特性を実現した。波長792ナノメートルの二つのレーザー発光点間隔も同社従来品の90マイクロメートルから28マイクロメートルの狭ピッチにしながら隣接するレーザー素子の発熱の影響も受けにくい。

 光出力10mW、逆方向電圧2V、最大動作温度マイナス10―プラス60度C、発振開始電流10mA、動作電流30mA、動作電圧2.3V、モニター電流3.5A、垂直広がり角24deg、水平広がり角9deg。φ5.6ミリCANパッケージを採用した。

 レーザープリンタの印字速度を4倍にできる4(クワッド)ビームの赤外半導体レーザーも開発中で、12年度の商品化を目指している。


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