電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
5月12日090512_02 九州工業大学 ユニット センサーモジュール 一般産業用

リアルタイム3次元(3D)視差センサーLSIとFPGA



 【福岡】九州工業大学マイクロ化総合技術センター(センター長=小林史典・情報工学部教授)の有馬研究室など産学で構成する研究グループはこのほど、小型のリアルタイム3次元(3D)距離センサーを開発したと発表した。文部科学省の補助金を受けて開発したもので、3年後をメドに製品化を目指す。

  従来製品化されている3D距離センサーは、2台のデジタルカメラと高性能の計算機の構成で「装置サイズや消費電力も大きく、とても高価」(有馬裕教授)。システム全体の価格は最も安くて10万円だが、約100万円のクラスが最も普及しているという。

  今回開発したのは、二つのカメラから入力された画像データを高速処理する3D視差センサーLSI(4.2×3.3ミリ)と、後処理を行うFPGA。

  同センターで記者会見した有馬教授は「物理情報を取得する二つの画像センサーと、センサーから得られた物理情報の信号変換、AD変換されたデータの並列高速処理を1チップ化したのは世界で初めて」と語った。今回の研究成果で3件の国内特許を出願、9月の学会で正式に発表する予定。

  ワンチップ化したのは3D視差センサーだけだが、将来的にはFPGAも1チップ化し、さらなる小型化を目指す。製品化されれば、80×30×30ミリまで小型化され、量産化で3千円程度まで低価格化を実現できるという。

  3D距離センサーの応用製品として、非接触な手の動きでカーナビなどを操作できるハンドジェスチャー入力装置や、ドア挟まれ防止装置など。

  いずれも製品化までには追加の共同研究企業を募集しており「早期の事業化を目指したい」(有馬教授)としている。


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