「UMTSバンド2」携帯電話向け小型デュプレクサ「ACMD-7407」

　アバゴ・テクノロジーは「ＵＭＴＳバンド２」携帯電話向けに小型デュプレクサの新製品「ＡＣＭＤ―７４０７」を発表した。従来に比べ３３％小型化を図っている。

　 新製品は同社独自のＦＢＡＲ技術で設計され、共通フットプリントを採用。米国のＰＣＳ周波数帯域で動作する携帯電話、データ端末を主な用途とする。

　 チップサイズは２.０×２.５×０.９ミリ。レシーバ出力での送信信号については５５デシベルを超えるアイソレーション、送信で発生する受信帯域雑音については、４５デシベルを超えるアイソレーションを実現し、ＰＣＳ受信感度とダイナミックレンジを改善。段間Ｔｘ/Ｒｘフィルターの除去が可能となる。

　 業界最高レベルの低損失を実現して、消費電力を最小限に抑え、優れた受信感度を達成できる。

　 送信帯域の最大挿入損失はわずか２.５デシベルであるため、パワーアンプからの消費電流を最小限に抑えられる。

　 受信帯域の挿入損失は最大３.０デシベル。ＦＢＡＲバルク波共振器は耐電力性能に優れ、実質、歪みなしにＰＣＳ帯携帯電話で必要な高出力パワーレベルをサポートする。