業界最小のRFパワーマネジメント・DC-DCコンバータIC「FAN5902」

　フェアチャイルドセミコンダクタージャパン（ＦＳＪ、伊藤靖彦社長）はこのほど、３Ｇ携帯電話やワイヤレス・データカード向けに、業界最小のＲＦパワーマネジメント・ＤＣ―ＤＣコンバータＩＣ「ＦＡＮ５９０２」を発表した。価格は０.７５ドル（1000個購入時）。

　新製品は小型の５μＨチップコンダクタ、動作周波数６メガヘルツ、１２バンプ０.５ミリメートルピッチのＣＳＰパッケージで提供、搭載スペースの縮小と部品コストの削減を実現する。

　アンテナを通じて送信されるＲＦパワーの大きさに応じて３Ｇ・ＲＦパワーアンプの電源電圧レベルを変化させ、幅広い範囲のアンテナ・パワーレベルに対して、より高い電力効率を実現、３Ｇ携帯電話での通話時間を最大４０分延長可能。

　この結果、特に郊外や電波の弱いエリアにおけるデータ通信量の大きいスマートフォンなどのバッテリ電流消費を最大１００ｍＡまで削減できる。また、強力なアンテナミスマッチから生じる過度のＲＰＡ電流供給にも最大８００ｍＡ（Ｒｍｓ）の出力電流能力（発熱量を２０―３０％に抑圧）で対応するとともに５０ｍΩのオン抵抗バイパスＦＥＴにより、入力電圧２.７Ｖでの動作を可能にする。