液晶TV向け擬似共振型電源用IC「STR-Y6700」

　サンケン電気は２５日、消費電力を業界最小の３０ｍＷ以下に抑え（ＡＣ１００Ｖ入力、無負荷時）、液晶ＴＶの待機電力の低減に貢献する、擬似共振型電源用ＩＣ「ＳＴＲ―Ｙ６７００」のサンプル出荷開始を発表した。

　サンプル価格は７００―１２００円。量産出荷は０９年１１月から月産２０万個でスタートし、１０年前半からは月産１００万個を計画。

　ＳＴＲ―Ｙ６７００は、主電源用ＩＣの機能を、市場の要求に合わせ厳選、回路を削減するなどの内部回路を見直すことで回路電流を低減。機器の待機電力の低減につながる消費電力を従来の約３分の１、３０ｍＷ以下に低減、別に設けていた待機時用の電源を不要にした。

　擬似共振方式の電源用ＩＣでは効率の改善のため、負荷に応じて、ボトムキャップ機能により発振周波数を変化させ、最適な電源動作を行うが、独自回路の採用によってトランス磁歪音（音鳴り）の発生を抑制した。

　パッケージはＴＣ―２２０Ｆ。入力電圧・出力電圧の違いにより１０タイプをラインアップしている。

　主な用途は、ＡＶ機器、デジタル家電、白モノ家電。