移動体通信機器の電源・信号用「高耐久スプリングコネクタ」

　ヨコオはこのほど、移動体通信機器の電源・信号用コネクタとして、同社従来品比で耐久性を飛躍的に向上させたスプリングコネクタ「高耐久スプリングコネクタ（高耐久ＳＰＣ）」を開発、１１月からサンプル集荷開始する。

　 新製品は、ＳＰＣ製品群拡充の一環として開発したもの。ＳＰＣの特徴の一つである良好な耐久性をより進化させるために企画したもので、構成部品に新開発した形状と特殊表面処理を採用することで、耐久性能を従来品比５倍の１０万回まで引き上げている。

　 高耐久性ＳＰＣは、電源供給やデータ転送などのために端末機器と外部機器とを接続することを目的とするコネクタ。主に使用頻度の高いクレードル（車載、卓上）への利用を想定している。

　 主な特徴は、押し込み量５.５ミリメートルＭａｘのロングストロークタイプ。吸着キャップによる表面実装対応。独自の内部構造による高耐久、高接触信頼性。多様な仕様に対応可能な設計自由度。配列ピッチは３ミリグリッド。耐久回数１０万回。

　 生産は中国工場「東莞友華電子有限公司」（東莞市）で行う。生産規模は、１０年度は月産１０万個を予定。

　 主な仕様は、定格１２Ｖ２Ａ。接触抵抗１５ｍΩ　Ｍａｘ。耐電圧３ｍＡ（Ｍａｘ）ｌｅａｋａｇｅ　ＡＣ５００Ｖ１ｍｉｎ。耐久性は、接触抵抗１００ｍΩＭａｘ　挿抜耐久回数１０万回。耐環境性は従来品と同等。