電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
11月16日091116_03 サン電子工業 受動部品 コンデンサ 一般産業用

100V高耐圧の導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサ


 サン電子工業(大阪府四條畷市岡山東1―1―18、佐藤秀彰社長)は、業界初の100V高耐圧の導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサ「EP―cap」を開発し、量産を開始した。電解液の高い修復性により、誘電体(酸化皮膜)の欠損部を修復し、ショートを抑制できることから自動車、情報通信、産業機器、デジタルAV、PC関連機器、電源などで採用が進んでいるEP―capの最大定格電圧をこれまでの63Vから100Vにまで高めた。機器の小型化、低背化、高性能化、高信頼性化に応えた。

 今回商品化したEP―capは105度C1万時間保証「HVHシリーズ」と125度C3000時間保証の「HVPシリーズ」の定格電圧80―100V、定格容量10―12マイクロF、ESR70―80ミリΩ、ケースサイズφ10×10.5ミリの製品。

 HVHシリーズとHVPシリーズ合わせて出雲工場(島根県出雲市)で10月から月産100万個で量産を開始した。サンプル価格60―80円。

 電解液陰極に導電性高分子ポリピロール電解質を併用し、ハイブリッド陰極を形成したポリマー系アルミ電解コンデンサの良さを生かし、高電導度ポリマーの薄膜化技術、薄膜化で形成された空隙部に電解液を充填する技術などを新たに開発し、業界初の100V高耐圧を実現した。

 定格電圧の100%まで使用可能で、ディレーティングが必要ない。電解液による酸化皮膜の自己修復作用により、固体コンデンサに比べ高信頼性を実現。同時に低漏れ電流化し機器の安全性を高めた。RoHS指令および鉛フリー対応。

 サン電子工業は、三洋電機の一連の事業構造改革の中で、09年4月24日付で三洋電機の関係会社からはずれ、自主自立経営でアルミ電解コンデンサ事業を拡大していくことになった。ブランドもこれまでのSANYOから自社ブランドのSUNCON(サンコン)に統一。

 リードタイプのアルミ電解コンデンサは益田工場(島根県益田市)、出雲工場、中国・南通工場で生産。面実装タイプのアルミ電解コンデンサは益田工場と中国・南通工場で生産。導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサは出雲工場で生産している。

 現在、日本国内で合わせて月1億個、中国・南通工場で同5万5000個生産。日本と香港は直販。それ以外は代理店販売で世界の需要に応えている。


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