低価格の照明用LEDドライバー「BCR320/420」2機種

　ドイツのインフィニオン・テクノロジーズは低価格のリニアＬＥＤドライバー「ＢＣＲ３２０」と「ＢＣＲ４２０」を開発、来年第１四半期量産出荷する。今回の新製品投入で同社は、エネルギー効率の優れた照明用ＩＣの製品群を充実させることになる。

　 ３２０と４２０は急成長している省エネと環境志向のＬＥＤ照明市場向けに投入されるもので、１５０ｍＡから２００ｍＡの電流の０.５ＷＬＥＤを駆動するために設計されている。

　 ＬＥＤの長寿命化に貢献するネガティブ熱係数と、調光用のＰＷＭ（パルス幅変調）用デジタルインターフェイスを特徴としている。

　 今回の２品種のＬＥＤドライバーにより、インダクタやコンデンサなどが不要となり、この結果コスト削減とプリント基板の極小化が図られる。

　 電解コンデンサが不要になることで、ＬＥＤ搭載システムの長寿命化も可能になった。ＢＣＲ４２０は３２０より高い内部降伏電圧と低出力電流を持つ。内部降伏電圧は通常５０Ｖ、名目出力電流は１５０ｍＡ。

　 価格はＢＣＲ３２０が数千個受注時、単価０.２５―０.３２ドル。