地上デジタル・コンバータボックス・システムオンチップ2品種

　米ブロードコムは、日本の地上波デジタル放送への移行に向けたソリューションとして、高集積の地上波デジタル・コンバータボックス・システムオンチップ（ＳｏＣ）「ＢＣＭ７５３０ＩＳＤＢ―Ｔ　ＭＰＥＧ―２　ＨＤレシーバ」と「ＢＣＭ７５４０ＩＳＤＢ―Ｔ　ＭＰＥＧ―４　ＡＶＣ　ＨＤレシーバ」を紹介した。

　 同社ケーブル・ブロードバンド事業部門、プロダクト・マネジャーのチャーリー・ルー氏は「当社のＳｏＣソリューションは、統合型ＩＳＤＢ―Ｔチューナを搭載しており、高度な統合性と低コスト、低消費電力を特徴とする。これにより、日本における１１年地上波デジタル移行の低コスト化を実現し、世界的に広まりつつあるＩＳＤＢ―Ｔ方式採用のニーズにも対応していく」と語る。

　 「ＢＣＭ７５３０」は、高集積シングルチップソリューションに、デジタル・コンバータボックスの機能を統合。一方の「ＢＣＭ７５４０」は「７５３０」の機能に加え、衛星放送の受信を可能にする機能も装備。ＭＰＥＧ―４、ＡＶＣ、ＨＤＭＩをサポートするほか、ＤＶＲ機能も搭載する。
　
　 このほかブロードコムは、通信、コンピュータ、民生電子向けソフトウエア・アプリケーションに様々なタイプの無線接続機能を付け加えるためのソフトウエア・プラットフォーム「ＩｎＣｏｎｃｅｒｔ　Ｍａｅｓｔｒｏ」も発表した。

　 ブルートゥース３.０、Ｗｉ―Ｆｉダイレクト規格をサポートするＡＰＩフレームワークを装備するという。