電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
1月26日100126_04 ナショナルセミコンダクター 半導体集積回路 汎用リニアIC 一般産業用

インダクタ内蔵のレギュレータIC「SIMPLE SWITCHER」ファミリ



 米ナショナルセミコンダクター社は、従来、外付けだったインダクタを内蔵したレギュレータIC「SIMPLE SWITCHER パワーモジュールファミリ」を発売した。複雑なインダクタの選択、配置といった作業が不要で、設計時間を短縮する上、従来のレギュレータICとほぼ同等のパッケージで、実装も容易な点が特徴。

  高精度、高効率、低EMI(電磁波障害)の電源が要求される通信基地局や医療機器、放送機器などの分野向け。

  新製品は、複雑な電源設計を容易にすることをコンセプトに、レギュレータ内にインダクタを内蔵する革新的なコンセプトを用いた製品となっている。
  インダクタの内蔵化により、設計時間の短縮、実装面積の小型化だけでなく、EMIを低く抑えるといった利点がある。なお、同ファミリーは全製品で放射妨害波規格「EN55022(CISPR22ClassB)の要件を満たす。

  レギュレータIC内にインダクタなど外部部品を取り込んだICパッケージ型のモジュール製品は一部で市販されている。ただ、それらの製品は従来のレギュレータICとは異なるBGA、LGAなどパッケージ底面に実装用電極がある実装の難しいパッケージが用いられている。

  SIMPLE SWITCHER パワーモジュールファミリは、標準的なTO―263パッケージと同一の外形に底面に大型の露出パッド一つを備えたパッケージを採用。目に見えないハンダブリッジを防ぎ、試作も容易に制作できる「実装しやすさ」を実現した。

  また大型パッドと回路設計の工夫により優れた放熱性を実現。他のモジュールタイプ製品と比較して「動作温度は10度C程度低い」(同社)。
  今回発売する同ファミリーは、入力電圧範囲2.95―5.5V/最大出力電流4A品「LMZ10504」、同4.5―20V/3A品「同12003」、同6―42V/3A品「同14203」の3種(いずれも最小出力電圧は0.8V)。今年5月ごろまでには、それぞれの入力電圧範囲で出力電流の異なる製品6種を発売し、ラインアップを強化する予定だ。

  米本社パフォーマンスパワープロダクトラインのアレックス・チンビジネスユニットリーダーは「単一のIC提供だけでなく、今後はモジュール、サブシステムとしての製品提供を強化していく。新製品ファミリーは、容易に扱え、低ノイズ、高効率である。これまで当社がカバーし切れなかった新用途に積極的に提案する」としている。



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