ストロボ用フォトフラッシュチャージＩＣ「ＭＭ3456」

　ミツミ電機は、デジタルカメラやカメラ搭載携帯電話などのストロボ用フォトフラッシュチャージＩＣ分野に新規参入する。第１弾製品としてこのほど、耐圧４０Ｖ、ＤＭＯＳ　ＦＥＴ内蔵の「ＭＭ３４５６」の開発を完了し、５月から月産５０万個規模で量産を行う。価格は３００円。

　 ＭＭ３４５６は、耐圧４０ＶのスイッチングＤＭＯＳ　ＦＥＴを内蔵し、低オン抵抗による高効率充電が可能。トランス１次側の充電完了検出方式を採用し、より少ない部品構成でシステムを構築できる。

　 パッケージも２.５×２.７×０.６ミリサイズと小型のＳＳＯＮ―１０を採用している。

　 トランス１次側ピーク電流を最大２.０Ａまで設定でき、フォトフラッシュコンデンサへの高速充電に対応する。ピーク電流の設定は３段階２ランクで行える。

　 同社では、一眼デジタルカメラや高性能高画質化の進むカメラ搭載携帯電話に向けた大電流化、実装面積の小型化を推進し、ラインアップの充実を図る方針。「高い安全性が求められる市場であり、充電完了電圧の高精度化、各種保護機能を盛り込んだＩＣを提案し、事業拡大を図る」（同社）。