電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
2月17日100217_03 吉川化成 光関連部品 光部品、光モジュール 一般民生用

光取り出し効率90%のLED照明用超小型白色LED集光レンズ


 吉川化成(大阪市鶴見区横堤5―6―34、吉川秀朗社長)は、白色LEDの光取り出し効率約90%を実現した超小型集光レンズを開発し、サンプル出荷を開始した。レンズ表面に独自のマイクロレンズを数百個から数千個形成することにより、白色LED集光レンズの課題だったLED光の色分かれ、照度の低下を解決した。2分の1ビーム角15度品と30度品の2品種を取りそろえた。量産対応可能。LED照明用白色LED用集光レンズとして供給する。初年度5千万円の販売を見込んでいる。

 開発した超小型集光レンズは、耐熱性に優れたポリカーボネートを射出成形した。レンズ単体外形寸法φ10×高さ7.7ミリメートルと超小型。光拡散材料を使用。レンズ表面に用途に合わせて数百個から数千個のマイクロレンズを射出成形時に一体形成し、レンズ表面を粗くすることで、LEDに集光レンズを付けると生じるLEDの光屈折によるLED光の色分かれ、色むら、分散、照度の低下を抑え、約88―90%のLED光取り出し効率を達成。中心から周辺へ自然な広がりのあるLED照明光源を実現した。

  LED照明に使われている青色LEDに黄色の蛍光体で白色発光させている白色LEDは、集光レンズを付けるとLEDの光は光の屈折で黄色がかった光になり、照度も低下していた。

  今回の超小型集光レンズはこれらの課題を解決した。まず、指向特性2分の1ビーム角15度の「FL―LU15R」と同30度の「FL―LU30R」の2品種を取りそろえ、LED照明用の白色LEDに供給する。集光レンズ単体供給のほか、ポリカーボネートの射出成形による専用ホルダー(外形寸法φ12.2×高さ9.7ミリメートル)付きのレンズユニットタイプや、スター基板に取り付けたスター基板取り付けタイプでも供給可能。

  専用ホルダーは形状をスター基板に合わせ、絶縁ワッシャなしで基板取り付けねじとともにスター基板に取り付けることができる。組み立て工数を減らせ、コストを抑えられる。

  使用可能LEDは、LUMILEDS社「LUXEON Rebel」、日亜化学工業(NCSx119)、クリー社(XP―G、XP―E、XP―C)、豊田合成(E1SAP―Yx0H4)。

  吉川化成はLEDの集光レンズのほか、家電製品の成形部品や携帯電話の筐体、LED照明モジュール、面発光LED照明、LED照明、医療用成形器具などを生産している。日本のほかマレーシア、タイ、中国・深セン/天津、インドネシアに工場を持つ。


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