ロック上面解除機構採用の画像高速伝送対応ケーブルコネクタ

　日本航空電子工業は、液晶テレビなどのディスプレイ機器の画像高速伝送用コネクタ「ＦＩ―Ｒシリーズ」のバリエーション拡充として、ロック上面解除機構採用で、作業性向上を図った画像高速伝送対応ケーブルコネクタ「ＦＩ―ＲＥ―ＨＬＳ―Ｍシリーズ」を開発、販売開始した。ディスクリートケーブルに対応し、コストメリットも得られる。

　 サンプル価格は２００円（ハウジングのみ）。販売見込みは月間１００万個。

　 ＦＩ―Ｒシリーズは、液晶テレビをはじめ、複合コピー機、医療機器など各種ディスプレイ用途で広く使用されている。同シリーズに嵌合できるケーブル用コネクタとして、従来の側面にロック解除ボタンのついたタイプに加え、新たに操作性や作業性に優れた上面解除ボタン方式を採用した新製品を開発したもの。セットの設計自由度向上に貢献する。

　 特徴は、ロック上面解除ボタン方式による操作性向上に加え、側面に指挿入スペースの確保が困難な場合も嵌合作業が可能。合わせて基板占有面積を低減。挿入不足および嵌合抜け防止のためのメカニカルロックタイプ。汎用ＦＩ―Ｒシリーズのレセプタクル側との嵌合が可能。

　 インピーダンス１００Ωにマッチング。金属性のカバーシェル構造によりグランドを強化。ケーブルとコンタクト（別売）の接続は圧着方式、安価なディスクリートケーブルに対応している。

　 用途は、薄型テレビ、ＳＴＢ、プロジェクタ、ＰＣ、プリンタなど。一般仕様は極数は４１/５１芯。使用温度範囲マイナス４０―プラス８０度Ｃ。

　 定格電流ＡＣ、ＤＣ各０.７Ａ以下/１端子当たり。ピッチ０.５ミリメートル。適合電線はＡＷＧ＃３０/３２/３６。