2種類のインターフェイス搭載のEEPROM「M24LR64」

　ＳＴマイクロエレクトロニクス（ＳＴＭ）は２種類のインターフェイスを搭載、製品梱包後でも非接触アクセスにより、電子機器のプログラミングやアップデートができるＥＥＰＲＯＭを開発した。

　 ファミリー最初の製品「Ｍ２４ＬＲ６４」（メモリー容量６４キロビット）はサンプル出荷中で、１０年第２四半期に量産出荷を予定。サンプル価格は約９０セント（１千個購入時）。今年度下期にはファミリー製品の追加も計画している。

　 Ｍ２４ＬＲ６４はマイコンやＡＳＩＣとの通信を行う標準　　　２ＩＣシリアル・インターフェイスとＲＦＩＤ（無線タグ）リーダーとのワイヤレス通信をサポートするＩＳＯ１５６９３準拠の標準ＲＦインターフェイス（無線周波数）を搭載した。ＩＳＯ１５６９３はＲＦリーダーから電力を供給し、データを取得するパッシブＲＦＩＤ技術の規格。ＲＦインターフェイス・モードにおいて、ボードからの電力を必要とせず、実装後の低消費電力化を可能にするとともに、非接触による電子機器パラメータへ簡単で便利なアクセスを実現する。

　 パラメーター更新やソフトウエアの地域別設定やアクティベーションをプログラム用外部機器接続やパッケージの開封を行わず、実行可能。この結果、製品サプライ・チェーンの全段階で、コスト削減と柔軟性を実現できる。

　 Ｍ２４ＬＲ６４は、ＴＳＳＯＰ―８、ＳＯ―８およびＭＬＰ（２×３ミリメートル）の各種パッケージを揃える。

　 対象アプリケーションは産業・メディカル、車載システム、ＲＦＩＤ、コンピュータ周辺機器＆民生機器と幅広い。