小型携帯機器向けセンサーモジュール「静電タッチパネルTC230」

　日本航空電子工業はこのほど、小型携帯機器向けのタッチパネルセンサーモジュール「静電タッチパネル　ＴＣ２３０」の受注活動を開始した。マルチタッチやジェスチャ入力に対応する。

　 センサーはガラス基板上に構成され、無色透明なため液晶モジュールに重ねて実装可能。顧客の要求仕様に合わせたカスタム対応製品で、小型携帯機器に適した対角５.４型までのセンサーサイズに対応。

　 小型携帯機器に搭載されるアプリケーションは多様化が進み、操作部のスイッチや入力デバイスにも小型・薄型に加え多機能化が求められている。

　 マルチタッチやジェスチャなど楽しさ・面白さを感じさせるユーザーインターフェイスも重視され、軽く触れることで操作できるタッチセンサーへのニーズが高まっている。

　 同社はこうしたニーズに対応するため、スイッチに加え、軽タッチで操作できるタッチセンサーの開発を進めており、既発売の接点方式や静電容量方式タッチセンサーに加え、今回、タッチパネル操作に対応する静電タッチパネルを開発したもの。

　 特徴は、静電容量方式により軽タッチでのタッチ座標検出が可能。マルチタッチ入力可能で、ジェスチャ入力にも対応（指の大きさで画面の拡大／縮小、ページ送り、タップ操作が可能）。センサーはガラス基板上に構成され、約９３％の高透過性を実現。

　 検出回路は１チップの専用コントローラで構成され、タッチパネルの出力テール部に実装。通信方式は汎用のシリアルインターフェイス（�T2ＣまたはＳＰＩ）を使用。

　 用途は、携帯電話、スマートフォン、ＤＳＣ、ＤＶＣ、デジタル音楽プレヤー。最小受注ロットは総ロット１０万個。販売計画は年間１００万個。