2.4ギガヘルツ帯3216サイズで最薄0.4ミリの誘電体チップアンテナ

　三菱マテリアルは、２.４ギガヘルツ帯を用いるブルートゥースや無線ＬＡＮ・無線機器用として、厚みがわずか０.４ミリメートルを実現した世界最薄の誘電体チップアンテナを開発した。月産３０万個で量産を開始し、６月には同１００万個に引き上げる。

　 電子機器の小型化、高密度化が進む中で、面実装部品であるチップアンテナにおいても、他部品と同様に小型化への要求が高まっている。

　 同社では独自のセラミックス技術と高周波設計技術を融合し、９０年代から４００メガ―５ギガヘルツの広い周波数帯におけるチップアンテナの品ぞろえを進めているが、今回３２１６タイプのチップアンテナとしては最薄となる、厚み０.４ミリメートルを実現したもの。

　 新製品は、今まで厚み制限によってチップアンテナの実装が困難であった分野、例えばカード型ＲＦタグやマイクロＳＤカード、ＳＩＭカードなどの薄型・極小メディア内への実装も可能となり、無線機器の一層の小型化・薄型化など、モバイル無線技術のさらなる発展に寄与できる。