自動車等向け角度精度+-0.4度以下の高精度磁気式角度センサー

　ＮＴＮは、角度精度プラスマイナス０.４度以下の高精度磁気式角度センサーを開発した。自動車用、産業機器用、モーター制御用などに供給する。

　 リング状の磁気エンコーダを回転体に、固定側部材に磁気センサーをそれぞれ設置。磁気エンコーダを軸受の回転輪に一体化することで、軸受に隣接した８ミリ以下の軸方向スペースにセンサー部全体をコンパクトに配置できる。

　 最高回転数１万５千ｒｐｍ（２４極対磁気エンコーダ使用時）のため、電気自動車の駆動モーターへの適用が可能。磁気エンコーダの磁極対数を少なくすれば１万５千ｒｐｍ以上の回転にも対応できる。信号処理回路を内蔵し、レゾルバで必要な外付け処理回路を不要にした。

　 磁気エンコーダ上に異なる磁極数の磁気パターンを２列形成。この２列の磁気パターンを独立した二つの磁気センサーで読み取り、二つのセンサー信号間のずれ量が回転位置により変化する。そのずれ量からバーニア原理を用いて回転位置（角度）を検出する。

　 磁気パターンを正確に読み取るためにフランスのＳＮＲ社との共同開発による高分解能磁気センサー技術を用いた。