携帯機器向け5方向スライドスイッチ「スライドカーソル　SC40」

　日本航空電子工業はこのほど、小型携帯機器向けに、ロングストロークで快適・確実な操作を実現する５方向スライドスイッチ「スライドカーソル　ＳＣ４０」を開発、受注活動を開始した。

　 最近の小型携帯機器などでは、ディスプレイの大画面化により操作スペースの縮小化が進み、操作部におけるスイッチの小型化が求められる。同時に、操作部にはデザイン性と合わせて快適かつ確実な操作が求められる。

　 新製品は、こうしたニーズに対応して開発した、上下左右のスライド４方向で選択入力し、センタープッシュスイッチで決定できる小型表面実装タイプの５方向スライドスイッチ。３６０度いずれの方向にもスライド操作できるフリースライド機構を採用し、通常の上下左右の４方向操作に加え、上、右、下、左と順にスライドさせる周回操作も可能。

　 作動量１.０ミリメートルのスライドストロークが快適で確実な操作を実現し、スライドストロークとスイッチＯＮのタイミングを最適化することで誤検出を防止する。９.８ミリ角、筐体厚１.７ミリメートルの小型・薄型設計で、かつ表面実装タイプのため、搭載機器に合わせたキートップデザインが可能で、ほかのスイッチや入力デバイスと組み合わせたモジュール化にも最適。適用市場は、携帯電話、スマートフォン、デジタルカメラ、ＤＶＣ、デジタル音楽プレヤーなど。

　 販売計画は年間５００万個。

　 作動力は、スライド０.５Ｎ、センタープッシュ２.０Ｎ。接点定格１ｍＡ（ＤＣ５Ｖ）。耐久性５０万回（各方向）。