難燃剤HBCDを含まない自己消火性発砲性ポリスチレンビーズ

　積水化成品工業は、臭素系難燃剤ＨＢＣＤ（ヘキサブロモシクロドデカン）を含まない自己消火性の発泡性ポリスチレンビーズの開発に成功した。

　 商品名「エスレンビーズ」で、既に量産体制を整え、住宅建材、土木製品、車両部材、家電製品部材などに拡販していく。

　 ＨＢＣＤは、住宅の断熱材として用いられる発泡性ポリスチレンビーズ断熱材や、車両部材として使用される各商品の難燃剤として必要不可欠なものだった。

　 しかし、化学物質の審査および製造などの規制に関する法律で０４年に第１種監視化学物質に指定され、その使用に十分な管理や使用量の削減、代替物質への転換による自主的な排出削減が求められている。

　 また、ＲＥＡＣＨ規制でも高懸念物質の候補物質に指定され、残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約（ＰＯＰｓ条約）では使用の制限および禁止が検討されている。