高速伝送対応の基板対ケーブル用コネクタ「FI-DPシリーズ」

　日本航空電子工業はこのほど、ディスプレイポートなどの高速伝送に対応する基板対ケーブル用コネクタ「ＦＩ―ＤＰシリーズ」を開発した。

　 ノートＰＣなどの機器では、映像の高解像度化と信号の高速化に伴い、ディスプレイポートなどの高速伝送規格が進展。新製品はこうしたニーズに対応した。

　 特徴は、ディスプレイポート（Ｒｅｖ１.１ａ）伝送に対応。嵌合後の製品高さは、４２芯は２.０ミリメートル、５８芯は８.８ミリメートル。ソケット側コネクタは複数のホールドダウンを持ち（４２芯９カ所、５８芯１４カ所）、基板のはんだ付け強度とＥＭＩ特性を向上させた。ソケット側コネクタのホールドダウンはシェルと一体構造。嵌合時にケーブル側コネクタのベースシェルと接触することで、ケーブル側コネクタは基板上のグランドに接触できる。

　 プルバーロック構造の採用で、振動・衝撃発生時の抜け防止とプルバーを上に持ち上げるだけの簡単な抜去性を両立、狭い空間でも優れた作業性を実現する。ディスクリートケーブルと細線同軸ケーブルの両方に対応。

　 適用市場はノートＰＣ、薄型テレビ、ＳＴＢなど。

　 一般仕様は、極数は４２/５８芯。接触抵抗１００ｍΩ以下。定格電流ＡＣ、ＤＣ各０.５Ａ以下/１端子。絶縁抵抗１００ＭΩ以上。ピッチ０.５ミリメートル。適合電線は細線同軸線ＡＷＧ＃４０―４２、ディスクリート線ＡＷＧ＃３２―３６。

　 サンプル価格は、ソケット側コネクタ、ケーブル側コネクタともに２００円。販売見込みは月間５０万個。