ノートPC等のDC/DCコンバータ向け超小型パワーMOSFET

　ルネサスエレクトロニクスは、超小型パッケージを採用したサーバー、ノートＰＣのＤＣ/ＤＣコンバータ用途向けパワーＭＯＳＦＥＴ「ＲＪＫ０２２２ＤＮＳ」「同０２２３ＤＮＳ」を開発し、８月からサンプル出荷する。サンプル価格は２製品とも５０円で、量産は１２月から。

　 新製品はＤＣ/ＤＣコンバータを構成する一対（２個）のパワーＭＯＳＦＥＴを１パッケージに搭載している。一方で、小型、低損失の第１１世代パワーＭＯＳＦＥＴを採用し、３.２×４.８×０.８ミリという超小型パッケージサイズを実現。従来製品に比べ実装面積を半減できる。

　 第１１世代のパワーＭＯＳＦＥＴにより、スイッチング周波数３００キロヘルツ動作時の最大効率は、業界最高の９５.２％を達成している（入力電圧１２Ｖ、出力電圧３.３Ｖ時）。

　 一対のパワーＭＯＳＦＥＴのうち、同期整流（ローサイド）用パワーＭＯＳＦＥＴにはショットキバリアダイオードを内蔵。ＤＣ/ＤＣコンバータのデッドタイム時にパワーＭＯＳＦＥＴからショットキバリアダイオードへの電流切り替え時間を高速化でき、電力損失を低減できる。

　 加えて、パワーＭＯＳＦＥＴをオンした際の跳ね上がり電圧抑圧にも効果があり、輻射ノイズも低減する。